ポイント④ モデルハウスに惑わされない

『モデルハウスは豪華絢爛。惑わされる人は失敗します。』

モデルハウスは見せるためのものであり、住むためのものではないのです。
初めて家を建てる方は、モデルハウスの外観や、キッチンなどの設備に目がいってしまい、肝心なところを見落とすことが多いようです。
必ずといっていいほど犯してしまう失敗があります。それはどんな点でしょうか?

①驚いてはいけない
玄関に入るとすぐに、『わぁー、ひろーい』と思われるはずです。当たり前です。広く造ってあるのですから。
一般の家庭では、広くても2メートル×2メートルくらいです。間違っても、『こんな広い玄関になるのねぇ』とは思わないでください。ここで驚いたら、営業マンの思う壺です。驚くのをじっとこらえて冷静になって中へお進みください。

②ワクワクせずに厳しい目で
玄関に入ってそのままリビングへ行き、そこで、『まぁすてきな応接セット』『カーテンがかわいい!』などと、ワクワクし始めたら赤信号です。イメージに惑わされることなく、家具・備品と住宅本体とを切り離して見学してください。

モデルハウスは、『大人のディズニーランド』と言っていいくらい、様々なもの・ことを駆使して、夢のある空間づくりをしています。あなたは夢の世界に迷い込むことなく、あなたの実生活に本当に必要な部分を、厳しい目で確認しなければなりません。

③標準仕様とオプションの確認を
モデルハウスを見学して困るのは目移りです。全てのものがよく見えてしまい、そのまま自分がそこに住んだ状態を想像してしまうのです。しかし、現実とのギャップに気付いた時、そこで家づくりをあきらめてしまう人も案外多いのです。あなたには、絶対そうなってほしくありません。

見せるため、不必要に豪華絢爛なモデルハウスには、数多くのオプションが装備されています。その一つ一つが標準仕様なのかオプションなのか、しっかり尋ね、じっくり現実を見極めていきましょう。

④設備は身の丈にあったモノを
最新キッチン・最新ユニットバス・・・。モデルハウスは全てが最新で最高級です。
あなたの暮らしに本当に必要なものかどうかとは全くの別の観点から、見せるためにそうなっているわけです。

『建築費を無駄にせず、いい家を建てたい』と願うなら、繰り返しになりますが、決して自分を見失うことなく、お金をかけるべきところを間違えないようにしなければなりません。